土地選びで重要な敷地の周辺環境|調査にはチェックリストを活用しよう!

土地を購入する際に何を重視すれば良いかは人それぞれ違ってきます。
学校の近さや買い物の便利さなど、人それぞれで大切にしたいポイントがあると思います。
しかし、生活をしていくとなると、ある程度バランスの取れた周辺環境が必要になってきます。
交通の便や生活の便利さ、子育ての環境や行政のサービスなど、様々な面で周辺環境の条件を確認しておくと、満足度の高い土地選びができると思います。
ここでは、土地を選ぶ際に確認しておきたい周辺環境のチェックポイントを解説します。
このチェックリストを活用して、周辺環境を把握し、失敗しない土地選びをしていきましょう。
最後に周辺環境チェックリストをダウンロードできるようにしておきましたので活用してください。

住宅の敷地は周辺環境も重要!

住宅を建てるための敷地はどうしても広さや予算に注意が向きがちですが。しかし、長い目で見ると、その敷地の周辺環境がとても重要になってきます。
その土地で何十年と生活していくことを考えると、様々な周辺環境をしっかりと把握しておく必要があります。
例えば、子供が出来る前は、学校や公園までの距離などはあまり気にならないかも知れませんが、子供が学校に通うようななると最重要ポイントになってきます。
このように、生活のステージによって周辺環境に求める条件は変わってくるものです。
とはいえ、なかなか先の生活までを見込んで周辺環境をチェックしていくのは難しいものです。
そこで、先を見据えて周辺環境をチェックできるように、6つの項目についてチェックするべき内容をリストアップしました。

周辺環境の確認は一度現地確認に行くだけでは不十分

土地を選ぶ際に、多くの人は現地を確認しに行くと思います。
どんな雰囲気の土地なのかは、やはり現地を見てみないとわからないものです。
周辺の街を実際に歩いてみてはじめて気がつくことも多いので、現地確認は絶対に行わなければなりません。
しかし、一度行くだけでは見える景色が限定されてしまします。
できれば、曜日や時間帯を変えて何度も現地を確認することで、新たな特徴に気がつくこともあります。
土地選びでは、手間を惜しまず色々な時間帯に現地確認をするようにしましょう。
さらに、実際の通勤時間帯にバスや電車に乗って、会社まで行ってみると、混み具合や問題点なども見えてくるので、より現実感のある事前調査が行えます。

周辺環境で確認しておきたい6つの要素

周辺環境の調査で確認しておくべき項目は大きく6つあります。

  1. バス・電車など交通の利便性
  2. 買い物や飲食店など生活の利便性
  3. 今後の開発などの将来性
  4. 学校、通学路など子育てや教育環境
  5. 街並みや法規制などの住環境
  6. 医療やゴミ収集などの行政サービスや生活インフラ

以上の6項目をしっかりと確認しておけば、その土地の周辺環境の概要をつかむことができます。
では早速、具体的にみていきましょう。

1.バス・電車などの交通の利便性

通勤・通学などで利用する交通機関の環境は、生活の便利さを決める大きな要素となります。
とくに、通勤・通学の時間帯のバスや電車の本数や最寄駅までの所要時間などはしっかりとチェックをしておく必要があります。

最寄駅までの交通機関と所要時間

最寄の駅までどのくらいの距離があり、徒歩や自転車あるいはバスで何分くらいかかるかを確認しましょう。
また、バスで最寄駅まで行く場合は、通勤時間帯に1時間に何本くらいバスが来るのかも確認しておく必要があります。

最寄駅からのルートや所要時間の確認

最寄駅から会社や学校まで何分かかるかも確認しておきましょう。
その際に急行や特急が止まるのか、終電の時間なども確認しておきましょう。
乗換えが多いと時間的にも体力的のかなり負担が大きくなります。
乗り換えの回数やルートも把握しておきましょう。

生活への影響の大きい交通費・定期代も確認

所要時間だけでなく交通費も生活への影響が大きい項目です。
最寄駅までのバス代や駅から会社までの交通費もしっかり確認しておきましょう。
通勤・通学の場合は定期券を購入することになるので、定期券の金額も忘れずに調べておきましょう。

2.買い物や飲食店などの生活の利便性

日常の生活に欠かせない買い物や病院までの距離や所要時間を把握しておきましょう。
買い物は日常的に使うスーパーやコンビニ。
休日などに気軽に使える飲食店。
小児科・内科・歯医者などのクリニックの他に大きな総合病院についても確認します。
その他には、金融機関(銀行や郵便局)、役場や警察・交番などの位置関係を調べておきましょう。

3.今後の開発などの将来性

地域によっては今後幹線道路が伸びてきたり、高速道路のインターチェンジなどが近隣にできてきたりする可能性もあります。
また、数年後には工事を始める予定になっている都市計画道路などもあったりします。
また、市町村の事業として工場誘致を積極的に行う工業団地の計画があったりすることもあり、将来の生活環境に大きく影響することも考えられます。
各市町村の都市計画課などで確認することができますので、一度聞いておくと良いでしょう。

4.学校、通学路など子育てや教育環境

子育てや教育の環境も、将来の生活に大きな影響を与えます。
保育園や幼稚園の状況や遊び場・通学路などもしっかり確認しておきましょう。

幼稚園・保育園などの施設や状況

保育園や保育園がどこにあるか。歩いていけるのか、車で行くのか。
また、空き状況や募集がいつから始まるか、時間外保育を実施しているかなども確認しておきましょう。
また、遊び場となる公園までの距離や安全性なども見ておきたいところです。

小学校の環境を確認する

小学校の場合はどの校区になるのかは意外に重要視される項目です。
教育に熱心な学校の校区が人気だったりすることもあるようです。
まずは、どの学校に通うことになるのかを確認します。
また、最近では小学校の統廃合が進むなど、同世代の子供達が少なくなっている地域もあります。
その小学校のクラス数なども確認しておきましょう。
そして、学校までの距離や通学路の安全性も事前に確認が必要です。

学習塾も見逃せないチェックポイント

最近は小学生でも学習塾に通うのが当たり前になってきています。
近隣に評判の良い学習塾があるかも結構大事だったりします。
塾によっては帰りが遅くなるような場合もあり、徒歩や自転車で行ける距離なのか、毎日送迎が必要なのかによっても親の負担が大きく変わってきます。

5.街並みや法規制などの住環境

安心・安全は住む場所としては最重要な項目です。
健康で安心して過ごせる環境かどうかは事前に確認しておきましょう。

家族が暮らす場所としてふさわしいかどうか

周辺に工業地帯があったりすると、騒音や悪臭、大気汚染などが懸念されたりします。
また、過去に洪水や津波などの被害に遭っている場所は、入念な調査をしなければなりません。
最近は液状化現象も大きな問題になってきていますので、その地域が液状化するのかどうかはしっかりと確認しておきましょう。

また、治安の良さも大切です。
可能であれば防犯についての評判なども確認できると安心です。

その街に馴染んでいけるかも考えてみよう

安全面だけでなく周辺の住宅などを見るとどのような人たちが住んでいるのかもなんとなく見えてきます。
年齢層は若い人が多いのか、高齢者が多いのか。
所得の高い人たちが住んでいるかいないか。
教育に対して熱心な人たちが多いかどうか。
このような環境に自分たちが馴染めるかどうかということも考えてみるのも良いのではないでしょうか。

6.医療やゴミなどの行政サービスや生活インフラ

最後は行政のサービスの質の確認です。
行政サービスは市町村によって全く変わってきます。
できれば手厚いサービスが受けられる地域だと嬉しいですよね。

とくに医療費や福祉サービスなどは、生活費にも大きく影響してくるところなので事前に確認しておきましょう。

地域によっては住宅取得に対しての支援制度があったりするので、しっかりと確認しておくことをお勧めします。

ゴミの収集や上下水道、ガス、電気などのインスフラも生活の質に影響がありますが、最近は通信環境の充実度も大切な要素になってきています。
光ファイバーがきているか、CATV(ケーブルテレビ)でのインターネットサービスが使えるかも事前の確認が重要です。


以上、住みたいと思った土地の周辺環境調査についてみてきました。
土地選びは何かと調べることが多く大変ではありますが、一度買ったらなかなか他に移ることができないのが怖いところです。
そこまで調べるか・・・というところまでしっかりと調査しておくと、土地選びで後悔することはかなり減ると思います。
この先、自分だけでなく子供・孫の世代も含め50年・100年その場所に住むことになるという緊張感を持って事前調査を行いましょう。
周辺環境の事前チェックに活用できるチェックリストのPDFを作成しましたので、以下のリンクからダウンロードしてください。

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